こんにちは。
立教大学人工知能科学研究科M1の第15週を振り返ります。
今週は、SVMのカーネルトリックや次元削減手法、ラグランジュ未定乗数法とKKT条件など、まさに数理的理解を一段引き上げる週となりました。
また、研究室では新たなテーマにも取り組むことが決定し、より一層研究活動が充実してきました。
今週の授業・ミーティング参加状況
7/7(月)
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情報科学概論(録画視聴)
7/8(火)
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機械学習(録画視聴)
7/11(木)
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研究室定例ミーティング(研究進捗報告)
7/13(土)
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数理科学概論(録画視聴)
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機械学習演習(録画視聴)
■ 情報科学概論(月)
今週はソフトウェア開発における
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ウォーターフォール開発
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アジャイル開発
について学びました。
実務経験がある方にはなじみのある内容かもしれませんが、改めて学ぶことでそれぞれの長所と課題、使い分けのポイントが明確になりました。
■ 機械学習(火)
先週に引き続きSVMの内容で、
今週は**「カーネルトリック」**がメインテーマ。
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非線形な分類問題を高次元空間に写して解く
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カーネル関数で内積を計算してしまう巧妙さ
など、機械学習らしい“数理と直感の両立”が感じられ、非常に面白い内容でした。
■ 研究室定例ミーティング(木)
今週は研究の進捗を報告。
発表を通して、他メンバーや教授から
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問題点の指摘
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新しいアプローチの提案
などをもらい、非常に有意義な時間になりました。
また、今の研究に加えて新しいテーマにも取り組むことが決まりました。
研究がより広がっていきそうで、今後が楽しみです。
■ 数理科学概論(土)
今週は最適化の本質的な部分を掘り下げました。
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ラグランジュ未定乗数法
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KKT条件
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双対問題との関係
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さらにL1正則化とL2正則化の違いまで
これらが一つのストーリーとしてつながり、
「なぜ線形問題の変形ができるのか」「なぜL1とL2で挙動が違うのか」など、今まで疑問だったことが数理的に腑に落ちる瞬間がありました。
■ 機械学習演習(土)
今週は次元削減をテーマにした演習で、以下の手法を学習しました。
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t-SNE
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UMAP
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MDS(多次元尺度構成法)
それぞれの特徴や適用シーンの違いを学ぶことで、
高次元データの可視化における選択肢が増えました。
とくにUMAPは高速かつ構造保持性が高いため、今後の研究でも使っていきたいと感じています。
今週のまとめ
今週は、
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数理的理解(ラグランジュ/KKT/SVM)
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応用的手法(次元削減)
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実務視点(アジャイル/ウォーターフォール)
など、バランスよく学びが深まった1週間でした。
研究も一段落かと思いきや、新テーマもスタートし、また新たなチャレンジの始まりです。
夏に向けて、研究と授業の両立を意識して進めていきます。
それでは、また次週!
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