以下の内容は2024年に筆者が体験した立教大学人工知能研究科の入試についての記録です。そのためほぼ主観に基づいた内容となっており、必ずご自身で公式サイト等もご確認お願いします。
社会人枠を利用して受験した経験を中心に、入試概要や各試験の詳細、受験対策、そして結果までを振り返ります。
立教大学人工知能研究科概要
人工知能研究科について
立教大学人工知能研究科は、日本におけるAI技術の進展と実社会への応用を推進することを目的としています。高度な専門知識と実践的なスキルを身につけることで、AI分野のリーダーを育成するプログラムが特徴です。
社会人枠
社会人枠は、仕事で得た経験やスキルを活かしてさらに学びたい人を対象とした特別枠です。働きながら学ぶことを想定しており、キャリアの延長や再構築を目指す社会人にとって貴重な機会となります。
この研究科は授業が平日夕方以降 or 土曜日となっている為、社会人でも参加することができます。専門実践教育訓練も使えるので国の支援も受けながらAIを勉強することができます。
入試概要
- 募集人数:60-70人程度(社会人枠では約20名程度)が予定されています。
- 試験構成:エッセイ、筆記試験、プレゼンテーションの3段階で構成されています。
受験体験記
6月:説明会
筆者は説明会に参加しませんでしたが、初めて受験する方は参加をおすすめします。試験の流れやポイントを把握でき、安心感を得られるでしょう。
8月中旬:1次試験(エッセイ)
エッセイ内容
テーマは「入試要項」に記載されており、受験者はこれに基づいて作成します。
一般枠は学士課程で習得した専門知識を社会人枠は職務経験を踏まえ、大学院で学びたい専門分野やその後のキャリアビジョンを2,000文字程度で記述します。
筆者は周囲に添削を依頼できる人がいなかったため、セルフチェックで仕上げました。このエッセイは社会人枠において重要な位置を占めていると感じました。
8月下旬:2次試験(筆記試験)
サイトでは「筆記試験(総合問題)は、数学・統計学・論理的思考・英語の基礎力と未知の問題を解決する応用力を問う出題とする。」となってますが過去問を参考にするとおそらく下記の内容がメインかと考えました。
- 数学:数学Ⅱ・Bまで
- 統計:統計検定2級程度
- 英語:文章読解
- その他:AIに関する社会問題の知識も出題
対策
過去問を2~3年分解き、不明な点を調べる程度の学習を行いました。
当日の様子
- 数学と統計は過去問より難易度が上昇。
- 理科に関連する予想外の問題が出題。
- 英語は内容が難解で、理解に苦しむ箇所も多かったです。
(過去問を探すのが面倒なので25年にアップされたら再度見てみます。。)
全体的にぼろぼろの出来栄えでしたがまわりの社会人枠の人もペンが止まっていたのと空白回答の提出者も少なくありませんでした。
9月中旬~下旬:最終試験(プレゼンテーション)
準備
事前に提出したエッセイを基に資料を作成。筆者はここで初めて職場の知人に意見を求め、資料構成のアドバイスをもらいました。シンプルなデザインのスライドにまとめ、わかりやすさを重視しました。
当日の様子
- プレゼンは10分間。
- 審査員は2名(講師1名、運営1名)。
- 質疑応答は表面的な質問が中心で、深い掘り下げはありませんでした。
結果
9月下旬:合格発表
インターネット上で公開されました。
- 社会人枠の合格者数:約20名。筆記の出来が悪くても、エッセイやプレゼンの出来次第で挽回できる可能性があると感じました。
まとめと感想
立教大学人工知能研究科の社会人枠入試では、特にエッセイとプレゼンテーションが重要かなという印象を受けました。筆記試験の出来に不安があっても、これらでカバーできる可能性があります。受験を検討されている方は、エッセイの添削やプレゼン資料の準備を早めに取り組むことをおすすめします。筆者の経験が、これから受験する方の参考になれば幸いです。
コメント