オルソケラトロジーを10年使った感想:強度近視の筆者の体験談
強度近視の筆者がオルソケラトロジー(以下、オルソK)を10年間使用して感じたことを記録していきます。私は視力の数値こそわかりませんが、コンタクトレンズの度数が-7.00~-8.00程度と、かなりの近視です。
メガネやソフトコンタクトレンズを試したものの、最終的にはオルソKに落ち着き、現在も使い続けています。本記事では、オルソKを選んだ理由や実際の使い心地、費用対効果について詳しく解説します。
筆者の近視の経緯
小学生時代:ゲームのやりすぎが原因?
私の近視が始まったのは小学校3年生頃。ちょうどその頃、ポケモンが大流行しており、夢中でゲームをしていたことを覚えています。長時間ゲームをしていたことが、視力低下に影響したのかもしれません。
家族の中では私だけが近視で、両親や兄弟は裸眼視力1.0以上を維持しています。そのため、遺伝というより環境的な要因が大きいのではないかと考えています。
コンタクトレンズの試行錯誤
中学生時代:ソフトコンタクトとの出会い
中学3年生の頃からコンタクトレンズを使用し始めました。最初は ワンデーのソフトコンタクト を使用。メガネに比べて視界がクリアになるため、快適さを感じました。
高校時代:ハードコンタクトに挑戦するも断念
高校1年生のとき、一度 ハードコンタクトレンズ(RGP) に挑戦しました。しかし、装用感が合わず、すぐに断念。その後もソフトコンタクトレンズを使用していましたが、お小遣いの範囲で購入していたため、節約のために片目だけ装用することもありました。
大学時代:ドライアイ発症
大学3年生の頃、ソフトコンタクトレンズを長時間装用しすぎた結果、ひどいドライアイになりました。
この影響か、現在でも 白目の部分に血管が浮き出ている状態 です。そのため、ソフトコンタクトレンズを装用すると数時間で目が乾き、痛みを感じるようになってしまいました。
メガネも併用していましたが、かけ続けることに違和感があり、どの矯正方法も満足できない状況でした。そんなときに出会ったのが オルソK でした。
オルソケラトロジーとは?
仕組み
オルソKは、寝ている間に特殊なハードコンタクトレンズを装着し、角膜の形状を変えることで日中裸眼で過ごせるようにする視力矯正方法 です。
レーシックのように角膜を削ることなく、一時的に視力を回復させる点が特徴です。
メリット
- 日中は裸眼で過ごせる(メガネ・コンタクト不要)
- 近視の進行抑制効果がある(特に子どもに有効とされる)
- レーシックのように手術のリスクがない
- 医療費控除の対象となる場合がある
他の視力矯正方法との違い
※筆者調べですので各自ご確認ください。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オルソK | 手術不要、日中裸眼、近視抑制効果 | 高額、定期的なレンズ交換が必要 |
レーシック | 永久的な矯正 | 手術リスク、視力戻りの可能性 |
眼内コンタクトレンズ(ICL) | 高度近視も対応可、取り外し可能 | 手術が必要、費用が高額 |
オルソケラトロジーの費用
私は2014年の年末にオルソKを購入しました。
- 初回購入費用:約20万円
- 2回目以降の交換費用:約8万円(現在は約10万円)
- メーカー保証:約2年(月あたり約4,000円)
決して安くはありませんが、毎月のコンタクト代やメガネの買い替えを考えると、長期的に見ればコストパフォーマンスは悪くない と感じます。
実際の使用感
装着後の変化
最初の数日は視力が安定せず違和感がありました。しかし、それを乗り越えた後は、日中裸眼で過ごせるようになりました。
左目の問題
筆者の場合、特に左目の視力が悪いため、午後になると左目の視力が低下 します。そのため、右目がメインで機能する状態になりますが、日常生活やスポーツには大きな支障はありません。
ドライアイ対策
- 市販の目薬を使用
- 目の乾きがひどいときは眼科に相談
オルソKを選んでよかったこと
メガネやソフトコンタクトと比べて、トータルで見て快適 なので、私はオルソKを使い続けています。
ただし、近視の度合いによってはオルソKを提供できない眼科もある ので、事前に確認が必要です。
将来の子どもへの考え
オルソKには 近視抑制効果 もあるため、もし将来子どもが近視になったら、メガネではなくオルソKを使わせたいと考えています。
しかし、近視にならないことが一番 なので、ゲームや動画の見過ぎには注意し、適切な視環境を整えてあげたいと思っています。
まとめ
10年間オルソKを使用した経験から、以下のように結論付けました。
✅ メリット
- 日中裸眼で過ごせる
- 近視抑制効果がある
- メガネ・コンタクトより快適
❌ デメリット
- 初期費用が高い
- 左右差がある場合、午後の視力が不安定になることも
近視による経済的損失は相当なものと言われています。視力を守ることは、将来の生活の質にも大きく関わる ため、選択肢の一つとしてオルソKを検討してみてはいかがでしょうか?
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